長方形型の新しいQRコード「rMQRコード」を開発――大容量データを細長く狭いスペースに格納 デンソーウェーブ

デンソーウェーブは2022年5月25日、長方形型の新しいQRコード「rMQRコード(アールエムキューアールコード:長方形マイクロQRコード)」を開発したと発表した。細長く狭いスペースへの印字に対応する。

rMQRコードは、小さなスペースに多くの情報を格納したいという幅広い業界が持つニーズに応えるべく開発された。細長く狭いスペースへ印字でき、QRコードの特性である優れた読み取り速度とデータ容量を持つため、製造業をはじめとした幅広い業界で情報や資源を効率的に管理、運用できる。世界中のすべてのユーザーが自由に安心して使用できる国際規格(ISO)を取得している。

QRコードでは対応できなかった細長く狭いスペースへの印字に対応。また、最大で数字で361文字、英数字で219文字、漢字で92文字のデータを格納できる。大容量データを余白になりがちなスペースに収納できるため、高さ寸法が制限された小さなスペースで情報を管理でき、デザイン性を向上する。また、QRコード同様の構成パターンを配置し、高速読み取りに対応する。

rMQRコード

rMQRコードの大きさは、最大17×139セル、最小7×43セル、11×27セル。誤り訂正(データの復元可能率)は、レベルM(約15%)、レベルH(約30%)となっている。ひずみや汚れにも強く、小さく細長い形の医療機器や医薬品の個別管理に活用できる。製造ラベルや値札でのデータ管理、伝票/チケットの情報管理にも対応。値札ラベルでは余白が増え、より多くの情報を表示できる。

使用イメージ(医療機器/医薬品での安全管理)

同社は5月から順次、rMQRコードに対応する製品のリリースを予定している。

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