米陸軍、攻撃ヘリ「Apache」と「Black Hawk」向け次世代エンジンの初期テストを完了

photo by GE

アメリカ陸軍 航空タービンエンジン(ATE)プロジェクトオフィスは2022年6月28日、米GEが製作した次世代エンジン「T901」の最初のエンジンテスト(First Engine to Test: FETT)を完了したと発表した。FETTは3月22に開始し、100時間以上の試験を実施した。

一連のテストでは、陸軍の次世代回転翼機エンジンのパフォーマンスモデルの検証に成功した。T901の出力は3000軸馬力で、既存のヘリコプターである米Boeing AH-64 Apache、米Sikorsky UH-60 Black Hawkに搭載可能。さらに、アメリカ陸軍の主導で開発が進む将来型攻撃偵察機「Future Attack Reconnaissance Aircraft(FARA)」にも供給が予定される。

同エンジンは、出力、信頼性、燃料効率の向上を達成し、領域横断的な作戦行動であるマルチドメイン・オペレーションにおいて、アメリカ陸軍が他国に対して優位に立つための重要な機能を提供する。予備飛行評価テストを2022年秋に開始し、2023年まで継続予定。アメリカ陸軍のエンジンの耐久性に関する基準「AMACC」を満たしていることを証明する。

FETTの成功から得たデータは、エンジン開発やテストの次の段階で活用予定。T901は、正式なエンジンの型式認定を受けるべく、合計で約5000時間のテストを予定している。

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Army Successfully Concludes T901 First Engine to Test Milestone

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