- 2022-10-14
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- Baidu, Liang Xi, Qian Shi, Quantum Create 2022, Runyao Duan, 中国科学院, 人工知能(AI), 捕捉イオン量子デバイス, 超伝導量子コンピューター, 超伝導量子デバイス, 量子ハードウェア・ソフトウェア統合ソリューション
中国のBaiduが、北京で開催された量子コンピューティング関連の開発者会議「Quantum Create 2022」で、同社初の超伝導量子コンピューター「Qian Shi」と量子ハードウェア・ソフトウェア統合ソリューション「Liang Xi」を発表した。
量子コンピューターは、量子力学の法則を利用して従来のコンピューターでは解決できなかった問題を解決し、人工知能(AI)や計算生物学、物質シミュレーション、金融技術などの分野に変革をもたらすと期待されている。
Qian Shiは、ハードウェアプラットフォームに自社製ソフトウェアスタックを組み込んでおり、新型リチウム電池の材料設計やタンパク質の折り畳みシミュレーションに用いられる量子アルゴリズムなど、数多くのアプリケーションを搭載する。
Liang Xiは、プライベート展開、クラウドサービス、ハードウェアアクセスを通じて、多彩な量子コンピューティングサービスを提供する。Qian Shiのほか、中国科学院が開発した10量子ビットの超伝導量子デバイスや捕捉イオン量子デバイスなどのサードパーティー製の量子コンピューターに接続することも可能だという。ユーザーは、モバイルアプリ、PC、クラウドを通じて、これらの量子計算資源を利用できる。
Baidu Researchの量子コンピューティング研究所の設立者兼所長であるRunyao Duan氏は、「Qian ShiとLiang Xiにより、ユーザーは独自の量子ハードウェアや制御システム、プログラミング言語を開発せずに、量子アルゴリズムを作成し、量子コンピューターの計算能力を利用できます。Baiduのイノベーションにより、いつでもどこでも、スマートフォンからでも量子コンピューティングにアクセス可能になりました」と説明した。