- 2022-12-19
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- 6気筒ツインターボエンジン, Bohema, GT-R, Litchfield Engineering, Praga, Romain Grosjean, カーボンファイバー, チタン, ハイパーカー, マグネシウム合金, モノコック構造, リアスポイラー, 日産
チェコの自動車メーカーPragaは2022年11月23日、同社のハイパーカー「Bohema」のプロトタイプを発表した。公道走行にも対応する同車は、日産 GT-Rの6気筒ツインターボエンジンを搭載し、価格は約1億8400万円だ。
開発の契機は、F1でも活躍するレーシングドライバーRomain Grosjean氏からのインスパイアで、テストも同氏が実施した。製造にあたっては、日産がPragaにGT-Rのエンジンを供給し、チューニングは20年以上の実績を持つ英Litchfield Engineeringが担当する。
素材には、カーボンファイバー、マグネシウム合金、チタンを多用する。軽量化を図るため、シャシーにはカーボンファイバーのモノコック構造を採用し、コックピット部分は56個のカーボン部品で構成する。この結果、Bohemaの重量は、燃料を積載しない状態で982kgに抑えられた。
独自の空気力学を応用したリアスポイラーは、時速250kmでの走行中に900kgを超えるダウンフォースを発生する。最高速度は、時速300kmをわずかに上回った。この結果、事実上あらゆるレーストラックにおいて、上限速度で走行できるという。
テスト走行は、イギリス、ヨーロッパと中東各地の公道とサーキットで計画され、最終仕様が2023年の前半に確定する。その後、2023年の後半にチェコでの生産開始を予定する。最初期ロットの生産台数は10台で、その後の4、5年は年産20台程度を予定している。