- 2023-8-14
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- A.P. Moller - Maersk, dual-fuelエンジン, Rabab Boulos, クリーン水素, グリーンメタノール燃料, 再生可能エネルギー, 化石燃料, 揚子江船業集団, 温室効果ガス, 風力発電
デンマークの総合ロジスティクス企業であるA.P. Moller-Maersk(以下Maersk)は2023年6月26日、グリーンメタノール燃料対応の「dual-fuelエンジン」を搭載する、中型コンテナ船6隻を発注したと発表した。
グリーンメタノールは、風力発電等の再生可能エネルギーによって生産される水素から合成するもので、同社は化石燃料を代替する船舶燃料としての利用を予定している。
同社は2021年以来、グリーン燃料を動力とする新造船のみを導入する、という原則に沿って、グリーンメタノール対応のコンテナ船を発注している。今回の6隻の追加により、同社が発注したグリーンメタノール対応船は合計25隻になり、既存の保有船舶を順次入れ替える予定だ。
6隻のコンテナ船は、20フィートコンテナ換算(TEU)で9千個の積載能力を持つ。なお、既存船を同サイズのグリーンメタノール対応船に置き換える場合、温室効果ガスの年間排出量は、同社の燃料ライフサイクルベースで約45万トンの削減に相当する。
同車のChief Infrastructure OfficerであるRabab Boulos氏によれば、同社は保有船のグリーン燃料化を推進し、2040年には温室効果ガス排出量のネットゼロを目指す計画だ。この6隻の製造元は中国の揚子江船業集団で、2026年から2027年3月までに引き渡される。