STの新型システムIC、複数の電圧レギュレータを1チップに搭載

ST Microelectoronicsは2015年12月2日、複数の電圧レギュレータを1チップに集積したシステム電源IC「L5963」を発表した。車載インフォテインメント機器の小型化や製造コスト削減に貢献するという。

同製品はスイッチング方式の降圧型DC-DCコンバータを2個、LDOレギュレータを1個、ハイサイドドライバーを1個搭載。これらの電圧レギュレータは、直接バッテリーにつなげることが可能だ。

スイッチング周波数は最大で2MHz。消費電力は250kHzで90%以上の高効率。待機モードでの自己消費電流は、25μAと非常に低い。

ハイサイドドライバーの駆動電流は500mA。一方、DC—DCコンバータの出力電圧は最大で3Aだ。DC—DCコンバータについては、位相を180度ずらすことで放射雑音(EMI)を抑えた。

L5963は車載半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠。1000個購入時の参考単価は2.4米ドルとなっている。

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