ルネサス、自動運転向け電子制御ユニットの開発プラットフォームで協業

ルネサス エレクトロニクスとオーストリアTTTech Computertechnik AGは2016年1月6日、自動運転向け電子制御ユニットの開発プラットフォームについて協業を開始すると発表した。

ルネサスの車載制御用マイコン「RH850/P1x」と車載情報システム向け高性能SoC「R-Car」に、TTTechの先進運転支援システム(ADAS)向けソフトウェアプラットフォーム「TTIntegration」を統合して、高度な処理性能と高い安全性を兼ね備えた自動運転システムの開発を可能にする。

自動運転システムの実現には、「自車周辺のセンシング技術の高精度化」「各種センサーの統合」「自動運転のための判断処理」「付随する画像センサーの高画素化への対応」「システム全体の低消費電力対策」「機能安全への対応」などの大規模な開発が求められる。またこれらの開発を実現するには、複数のサプライヤーによる並行開発やスムーズなシステム統合が不可欠だという。

ルネサスとTTTechの開発プラットフォームは、こうしたニーズに対応。TTIntegrationは複数のハードウエアで開発されたソフトウエアコンポーネントを統合できるため、複数のベンダーによる並行開発を実現する。

またTTIntegrationは、複数のCPUレベルで同期を取って複数のアプリケーションを実行することが可能。システム上でデータの共有やアプリケーション毎にハードウエアの開発を行い統合することも可能だ。

両社の開発プラットフォームは、汎用的な自動車向けオープンシステム「AUTOSAR」上での各種機能安全レベルの実現も可能。各種オペレーティングシステムで稼動するAUTOSARも準備されており、開発済みのアプリケーションの移植もスムーズに行うことができる。

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