- 2016-4-1
- エンジニアキャリア紹介, 電気, 電気・電子系
- LDO, XC6601シリーズ, XC6702シリーズ, アナログ回路, トレックス・セミコンダクター, リニア・レギュレータ, 大久保誠寛, 電源IC
入社後すぐ、企画・試作から量産立ち上げまでの業務を経験できた
――入社後の仕事について教えてください。
2004年に入社し、12年経ちました。入社後1年半くらいは先輩が設計した製品の評価や、次の設計に携わるための土台づくりをしていました。
そこから、製品として実験的な要素を含んだ回路を設計して、それを評価し、製品化に向けた企画を立てて、量産立ち上げまで行うところまで、一連の業務を経験しました。
――プロトタイプ開発から、量産立ち上げまで一貫して経験したわけですね。
そうですね。自分1人ですべてを担当したわけではないですけど、企画から量産の立ち上げまで、すべてに関わりました。4~5年目くらいまでに一通りの業務を経験し、そこから大体2~3年を1サイクルとして、1サイクルで1製品を立ち上げています。
最初に担当した製品は「XC6601」シリーズと言います。このシリーズは1V系の低電圧アプリケーション向けに開発したもので、低入力電圧動作と低オン抵抗を実現したリニア・レギュレータです。
初めて自分で企画段階から設計した製品で、しかも当社がそれまで展開していたシリーズラインアップにはなかったシリーズです。その回路の基礎であるコア部分を先輩と一緒に作り上げ、新しいラインアップに加える仕事になりました。
会社の中で一番手として新しい分野に取り組めることにモチベーションを感じましたし、XC6601シリーズ自体が数年先を見据えて開発した将来性のある製品だったので、とてもやりがいを感じながら開発を進められました。
その後、入社して5~8年目の期間中に、4製品ほどを立ち上げました。そして最近では、車載、産業機器などの高耐圧アプリケーション向けの「XC6702」シリーズを担当しました。CMOSプロセスを採用した36V入力の低消費電流リニア・レギュレータになります。