パナソニックは2019年7月16日、車載ECUなどに使用される大容量品の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「ZKUシリーズ」を製品化し、2019年8月から量産を開始すると発表した。
ZKUシリーズは、電極箔の拡面処理技術による電極箔の大容量化により、従来品「ZCシリーズ」に比べ50%以上、同「ZKシリーズ」に比べ20%以上大容量化している。
また、大電流に対応していたZKシリーズの大電流/高信頼設計の適用により、ZCシリーズ比で1.3倍以上、ZKシリーズ同等の大電流化を達成している。これにより、コンデンサの多数個並列使いからの員数削減と同じ定格品でも、サイズの小形化が可能となり、基板の小型化に貢献できる。
定格電力25Vと35Vそれぞれで、φ5×5.8mmからφ10×10.2mmまでの5つのサイズを用意。用途としては、ECU電源の入力部での電圧安定化(入力フィルタ)、モータ駆動回路での電流安定化(DC-Link)などを想定している。