ARM、次期Cortex-Aプロセッサのベースとなる新技術「DynamIQ」を発表

英ARMは2017年3月21日、今後の同社のARM Cortex-Aプロセッサのベースとなる新技術「DynamIQ」を発表した。

同技術は、AIやマシンラーニングにおける処理効率向上に重点が置かれている。具体的には、専用のプロセッサ命令と最適化されたライブラリによって、従来のCortexーA73ベースのシステムと比較してAIにおける性能が最大で50倍向上。CPUとSoC上のハードウエアアクセラレータ間のレスポンスも最大で10倍高速化するという。

その他にも、単一クラスタ内にそれぞれ異なる性能特性を持つコアを最大8つ構成することができるようになり、マルチコアの柔軟性が向上した。また、メモリサブシステムの設計を見直したことで、データアクセスの高速化と省電力機能を両立している。

さらに、個々のプロセッサに対して独立して周波数制御が可能になり、適切なプロセッサへタスクマッチングすることで消費電力の効率が向上する。

また、DynamIQによりADAS(先進運転システム)ソリューションでの応答性が向上し、安全機能が向上することで、同社製品を使うパートナ企業はASIL-Dレベル準拠のシステムを開発し、障害状況下でも安全なオペレーションが可能になるという。

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