アイシングループの最新製品群がトヨタ「新型カムリ」に採用

連続可変容量オイルポンプ(左)電動ウォーターポンプ(中)FF2モーターハイブリッドトランスミッション(右)

アイシン精機は2017年7月14日、アイシングループの最新の製品群がトヨタ自動車の新型カムリに搭載されたと発表した。

パワートレイン分野では3種類の新製品が採用された。

エンジンに燃料を供給する「連続可変容量オイルポンプ」は、世界初の「内接ギヤ式」を採用した。独自の歯形によるシンプル・コンパクトな構造で、従来の同型品に比べ、25%の小型化と33%の軽量化を達成。また、エンジンの状態に応じてオイルの吐出量を細やかに制御でき、オイルポンプの仕事量を63%低減した。

エンジン冷却用「電動ウォーターポンプ」では、従来の同型品に比べ39%の小型化と36%の軽量化を実現。従来から搭載のハイブリッドエンジンだけでなく、ガソリンエンジンにも対応可能となった。

トヨタ自動車と共同開発した「FF2モーターハイブリッドトランスミッション」は、レイアウトを抜本的に変更。コンパクト化と低燃費を実現したという。

走行安全分野では2種類の新製品が採用された。

フロントディスクブレーキ(左)キャリパ一体式電動パーキングブレーキ(右)

「フロントディスクブレーキ」は、キャリパー内のピストン挙動を安定化させることで、ブレーキフィーリングを向上。ディスクロータのフィン部形状も刷新し、冷却性が向上したという。また、キャリパ形状の見直しにより、従来車に比べ6%の軽量化を実現したと述べている。

「キャリパ一体式電動パーキングブレーキ」では、独自のギヤ軸保持構造を採用。作動音を従来製品に比べ5%低減し、世界トップクラスの静粛性を実現したとしている。

さらに、6月に発表された北米仕様の新型カムリには、上記5製品に加えて、パワートレイン分野ではトヨタ自動車と共同開発した「FF速オートマチック・トランスミッション」を搭載。また、情報分野では新開発の「ダイナミックナビゲーション」を搭載し、よりスムーズで時間精度の高い目的地案内を可能にしている。

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