ジェイテクト、立形散水ポンプの信頼性を向上させる「アンギュラ玉軸受」を開発

ジェイテクトは2017年11月14日、センターピボット方式を採用する大規模農場の立形散水ポンプ向けの「アンギュラ玉軸受」を開発したと発表した。

センターピボット方式を採用する大規模農場では、散水用地下水を汲み上げるためにポンプが使われ、その駆動部では軸受が立軸で多列配置される。同ポンプ内の下部の軸受は潤滑用に浸かるが、上部の軸受には潤滑油が十分に行き届かないため潤滑不足になり、損傷する事例があった。

今回開発したアンギュラ玉軸受は、保持器傾斜角と潤滑油出口空間を最適化することにより、潤滑油汲み上げ性能を向上させ、さらに玉と保持器の隙間を潤滑油が流れやすいように設定することで、上部の軸受まで短時間で潤滑油を汲み上げて、良好な潤滑状態を保てるようにしたものだ。

これにより軸受の早期損傷を防止でき、ポンプの信頼性が向上する。

量産開始は2020年を予定しており、国内外の散水ポンプメーカー向けに年間4億円の販売を目指す。

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