- 2018-2-7
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- Cao Junji, Smog tower, South China Morning Post, 中国科学院, 中国陝西省西安市, 空気清浄設備
香港英字紙『South China Morning Post』によれば、高さ100メートルの空気清浄設備が中国陝西省西安市に建設され、実験が行われている。
「Smog tower」と呼ばれるこの設備は、基部にサッカー場の半分程度の温室を備える塔の形をしている。温室は汚染された空気を吸い込み、太陽熱で温める。温められた空気はフィルターを何層にも重ねた塔の中を上昇し、きれいな空気となって上部から排出される仕組みだ。この設備は日中ほとんど電力を必要としないという。
実験を主導する中国科学院のCao Junji博士によれば、Smog towerは1日あたり千万立方メートルを越えるクリーンな空気を生み出し、稼働開始から数カ月で周囲10平方キロメートルの大気汚染が改善し、PM2.5の濃度は最大15%ほど減少したとしている。西安市の大気汚染は深刻で、特に冬の石炭暖房の影響が大きいが、同紙によれば設備から1キロメートルの場所にあるレストランのマネージャーからは、冬場の空気が改善されたとの声が聞かれたそうだ。
西安市のSmog towerは実験用の小型のもので、Cao博士らは、将来的にはより大きなタワーを中国のどこかの都市に建設したいと考えている。2014年に出願した特許によると、フルサイズのタワーは高さ500メートル、直径200メートルで、小さな町の空気を清浄化するに十分な能力があるという。
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