航空機から転用の4万kW級高効率ガスタービンを活用――IHI、15万kW級発電設備を愛媛に建設

IHIは2018年2月27日、4万kW級の高効率ガスタービン「LM6000PF」3基を含めた天然ガス火力発電所向けの15万kW級ガスタービン発電設備の建設工事を受注したと発表した。発注者は住友共同電力で、発電設備は住友化学の愛媛工場・新居浜地区内に建設する。

発電設備の中心機器となるLM6000PFは、B747のような大型旅客機に搭載されているジェットエンジンを発電用に転用したもの。実用化されている4万kW級のガスタービンの中で世界最高レベルの性能を発揮する。

石油・石炭よりも天然ガスを燃料とすると火力発電所の方がCO2排出量を大幅に抑えられるのに加えて、住友化学の工場で発生する副生ガスである水素も有効利用する。さらにLM6000PFを回し終えた排気熱で蒸気タービンを回して発電するコンバインドサイクル発電方式を導入。また、同工場に蒸気を供給して熱として活用する熱電併給システムを構築することで,省エネルギー性を高めてCO2排出量の低減を図る。

発電設備の引き渡しは2022年6月になる予定だ。 

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