世界最高レベルの高透磁率――大同特殊鋼、電動化・自動運転化対応の高感度センサー向け軟磁性材を開発

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大同特殊鋼は2018年3月1日、電動化・自動運転化対応の高感度センサー向けに世界最高水準の高透磁率を持つ軟磁性材を開発したと発表した。

自動車内部・外部の環境を各種センサーで感知し、その情報を制御につなげる自動運転の普及において、センサーの高感度化と小型化に寄与する材料が求められている。高透磁率、高磁束密度のニッケル合金は、積層して使う電磁鋼板とは異なりいずれも積層せず使用できるため、センサーの小型化につながる材料として期待されている。

今回、同社が開発した高透磁率の軟磁性材は「MENPC2-S(メン・ピーシー・2エス)」と、「MENPB-S(メン・ピービー・エス)」の2種類。どちらも製造可能形状は帯鋼で、製造可能寸法は板厚0.1~1.5mm、板幅10mとなっている。MENPC2-Sの透磁率は30万と、一般的にセンサーに使用される材料である電磁鋼板の透磁率5000に比べて格段に高い透磁率を有しており、xEV高感度電流センサーなどに適しているという。

MENPB-Sは、MENPC2-Sの約2倍となる1.5Tの磁束密度を持ち、透磁率は14万。磁束密度とは材料の単位断面積あたりの磁束の数を示し、磁束密度の高い材料は大電流の処理が可能となる。このためMENPB-Sは、残量の計測に使用されるxEV用バッテリー大電流センサーなどに適しており、MENPB-Sの使用でセンサーの感度が高まり残量計測の正確性が向上すれば、電池の容量範囲が広がり走行距離の増加に貢献できるとしている。

今回、MENPC2-S、MENPB-Sのいずれにおいても主にニッケル、その他の微量添加元素の成分バランスと製造プロセスの最適化により、高透磁率化を実現した。同社従来品に比べて透磁率はMENPC2-Sが20%向上、MENPB-Sは75%向上したという。

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