クボタ、中国市場向け大型ディーゼルエンジンを開発――後処理装置を簡素化し省コスト化、コンパクト化

クボタは2018年11月21日、中国市場向け大型ディーゼルエンジンを開発したと発表した。今回のラインナップ拡充により、200馬力以下においても世界No.1産業用エンジンメーカーを目指すとしている。

近年のエンジンの排ガス規制の強化により、各建産機メーカーは、規制に適合したエンジンの搭載が義務付けられ、排ガス後処理装置の採用など様々な対応が求められている。一方、クボタは、農業機械や建設機械が対象となる日米欧の最新排出ガス規制に対応したエンジンを早期に開発して認証を取得し、市場投入を行ってきた。

そして今回、クボタは、2020年に施行予定の中国ノンロード4次規制に向け、燃焼の最適化等により後処理装置SCRを使用せずに、規制に適合したエンジンを開発した。開発したエンジンは、V5009とV4309の2モデルで、順に、176馬力(129.4kW)と155馬力(114.0kW)を発揮。また、SCRを使用しないため、尿素水やその補充が要らず、ランニングコストを抑えることが可能だ。さらに、建産機側での設計柔軟性の向上、メンテナンス性の向上も期待できる。

2020年に量産を開始する。今後は、200馬力帯でも順次ラインナップを拡大する予定だ。

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