電波法に適合し開発期間短縮に貢献――太陽誘電、高速無線通信規格に対応した無線通信モジュール「WYSAGVDXG」「WYSEGVDXG」を商品化

太陽誘電は2018年12月13日、IEEE802.11acに対応した無線通信モジュール「WYSAGVDXG」「WYSEGVDXG」を商品化すると発表した。ロボット制御などのM2Mやバーコードを読み取るハンディターミナルなどの産業機器市場、IoT関連機器向けに、同月から量産を開始する。

近年、IoTの普及により無線通信を利用する機器が急増し、データ通信量も増加傾向にある。特にインダストリー4.0をはじめとした生産工程や製造機械の連携を行うためのM2Mによるロボット制御などが注目を集めており、民生機器市場に加えて産業機器市場においても無線通信の需要が高まりをみせている。

そのような環境では、利用可能な周波数帯が混雑し、相互に干渉することで無線通信が遅くなったり、接続できなくなったりするなどさまざまな支障をきたす場合がある。さらに、無線機器として使用するためには各国の電波法に適合している必要があり、それらの認証取得コストや期間が開発上の課題となっていた。

そこで同社は今回、IEEE802.11acに準拠し、最大433Mbpsの高速通信に対応した無線通信モジュールWYSAGVDXG、WYSEGVDXGを商品化した。WYSAGVDXGは、同社が開発した2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応したデュアルバンドアンテナを搭載。WYSEGVDXGにはアンテナ接続用のコネクタを搭載しており、工場内など無線を多用している場所でもつながりやすさと高速無線通信を実現する。

どちらも日本や北米、EUなどの電波法にも適合しており、開発期間の短縮や認証コスト低減に貢献する。サイズは24.0×11.5×2.0mm(高さは最大値)で、-30~85°Cの環境で動作する。販売サンプル価格は4500円だ。

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