村田製作所、世界最小のフェライトビーズノイズフィルター「BLMMEシリーズ」を商品化

村田製作所は2018年12月17日、従来品の約半分の底面積のフェライトビーズノイズフィルター「BLMMEシリーズ」を商品化したと発表した。世界最小だという。

電源回路や信号回路で使用されるノイズフィルターは、小型化が進むスマートフォンなどでは多数使われており、回路のスペースを削減するためには、さらなる小型化が必要になってくる。また今後、5G通信サービスにより市場拡大が予想されるIoT機器分野においては、超小型ノイズフィルターに対する需要が高まることが予測されている。

今回開発したBLMMEシリーズは、村田製作所の微細加工技術の精度向上によって、内部コイルを構成する積層部品をさらに微細化。底面積で従来比56%となる、0.3×0.15×0.225mmの製品サイズを実現した。

また、フェライトビーズノイズフィルターは、一般的には小型化するほどインピーダンス特性や直流抵抗特性が不利になるという課題があったが、BLMMEシリーズは、インピーダンス150Ω(100MHz)、直流抵抗0.70Ωと、従来品と同等の性能を維持した。

用途としては、スマートフォンの他に、家庭用の各種家電製品やウェアラブル機器、自動運転などの電装化が進む自動車、ドローン、また産業機器などさまざまな電子機器での利用を想定している。

現在一部サンプル出荷を開始しており、2019年6月から量産を開始する予定だ。

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