99.7%超の精度でウイスキーを識別する人工舌――偽造アルコールの識別にも活用可能か

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スコットランドのグラスゴー大学とストラスクライド大学は、金とアルミニウムの光学的特性を利用して、ウイスキーのわずかな味の違いがわかる人工の「舌」を開発した。この成果は、2019年7月3日に『Nanoscale』に掲載された。

今回開発されたのは、多重化された金とアルミニウムのナノアレイで構成される再利用可能な人工舌だ。格子縞模様に配置された2つの金属の超顕微鏡的な切片が、人工舌の「味蕾」として機能する。人間の味蕾と比べて、約500分の1の大きさとなっている。

この味蕾をウイスキーのサンプルに浸し、水没している時に光をどのように吸収するかを測定した。非常にわずかな違いを統計分析することで、99.7%を超える精度で既製のウイスキーを識別できた。さらに、同じウイスキーを別々の樽で熟成したときのよりわずかな違いや、ウイスキーは同じもので熟成期間を12年、15年、18年と変えたときの違いも分かった。

これまでに人工舌が開発されたことはあったが、2つの異なるナノスケール金属の「味蕾」を使用する単一の人工舌は初めてだという。デュアル共振を利用するデバイスにしたことで、単一共振の単金属デバイスに比べ、センサーサイズとデータ取得時間を半分に減らせた。

この人工舌は事実上あらゆる液体を簡単に「味わう」ことができる。偽造アルコールの識別に使える可能性があるだけでなく、食品安全試験、品質管理、セキュリティなど、携帯性、再利用性、測定速度が重要な用途で幅広く使用できると見込んでいる。

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ARTIFICIAL TONGUE COULD HAVE WHISKY COUNTERFEITING LICKED
Whisky tasting using a bimetallic nanoplasmonic tongue

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