体温からエネルギーを得て形状を変える繊維を開発

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米ミネソタ大学は、体温によって形状が変化し、体の表面にぴったりとフィットする温度感応型の繊維を開発した。

ウェアラブルロボティクス、継続的ヘルスモニタリング、体に取り付ける触覚フィードバックシステムなどは、身体への接近性と衣服の剛性の両方を必要としている。しかし、一般的な生地と装用方式では身体の表面のへこんだ部分にぴったりと密着できず、衣服をフィットさせるには高い弾性か多くの留め具などが必要になる。

ミネソタ大学が開発した繊維生地は、温められると形状を変える形状記憶合金が使われていることを除けば、典型的なニット製品に似ている。この生地は、ゆったりとした状態からぴったりと密着した状態へと変化するだけでなく、膝の裏側など不規則な形状にも対応できる。将来の使用例としては、初めはゆったりとしていて楽に着られるが、その後、収縮して着用者の身体を強く絞るコンプレッションウェアなどが考えられる。

ミネソタ大学の研究者たちは、NASAと協力して人間の脚の特徴を調べ、脚の表面の起伏に合わせることができる形状記憶合金ベースのニットの衣服をデザインして作り、テストした。その詳細は、学術誌『Advanced Materials Technologies』に掲載されている。

研究リーダーの一人で、ウェアラブル技術研究所共同責任者のBrad Holschuh博士は「この繊維生地があれば、時間の経過とともに物理的に変化する衣服を作ることが可能になる。これは、医療や航空宇宙などの分野で大きな影響を与えることになる」とこの技術の将来性についてコメントしている。

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Research Brief: Invention of shape-changing textiles powered only by body heat

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