- 2019-12-10
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- Piezo Sonic, PSM60, PSM60-E2T, PSM60N, PSM60S, PSMD-PCC, ピエゾソニックモーター, 圧電セラミック, 超音波モーター
Piezo Sonicは2019年12月7日、小型/高トルクで、電力ゼロ時でも姿勢保持ができるピエゾソニックモーター「PSM60」シリーズの一般販売を開始したと発表した。
ピエゾソニックモーターは、一般的なモーターと異なりマグネットやコイルを利用せず圧電セラミックの伸縮運動を回転運動に変換して動作する超音波モーターだ。搬送装置に広く利用されるDCモーターと比較して、同サイズで5倍以上のトルクを発揮する。マグネット等を利用しないため、他方式のモーターより薄型、軽量で、同サイズのステッピングモーターと比較して重量は3分の1以下になる。
停電時などの電力ゼロ時でも姿勢や状態を保つことができるため、人の周囲で動作するロボットなど向けのモーターとして注目されているという。また、駆動中に磁力を利用しないため、MRI内など高い磁場環境でも安定して利用できる。
今回展開するのは、一般環境での利用に適した「PSM60S」シリーズ、磁場環境での利用を想定した「PSM60N」シリーズだ。重量は約250gと軽量で、最大トルク1.2Nm、最大回転数180rpmのダイレクトドライブ向けモーターだ。エンコーダー付きモーター「PSM60-E2T」では0.045°以下の精度で位置決めができる。
今回同時に、PCからモーターを直接制御できるドライバー「PSMD-PCC」も発売。同ドライバーとPSM60-Eシリーズを組み合わせることで、専門知識がなくても超音波モーターを利用した駆動装置の実験や開発ができる。