世界で初めて固体型色素増感太陽電池モジュールを販売――照度の低い室内光でも反応 リコー

リコーは2020年1月15日、世界で初めて固体型色素増感太陽電池モジュール「RICOH EH DSSCシリーズ」を2月下旬から順次販売すると発表した。固体材料のみで構成しており、高い安全性と耐久性を持つ。オープン価格。

RICOH EH DSSCシリーズは、同社が複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用して開発。室内照明のような微弱な光でも高い発電性能を発揮する。液体型色素増感太陽電池の電解液を有機半導体材料等で構成し、電解液を使用した電池が持つ液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題を解決した。

また、室内光源波長に適した有機材料で設計し、デバイス構造を最適化。照度の低い室内光でも反応するため、発電性能が大幅に向上した。倉庫などの明るさが十分でない場所でも高効率の発電ができるという。

ラインアップは、RICOH EH DSSC5284(大きさ:52×84mm)、RICOH EH DSSC2832(同28×32mm)、RICOH DSSC1719(同17×19mm)の3つ。一番大きいサイズのRICOH EH DSSC5284は、大成とデザインオフィス ラインのバッテリー搭載型デスク「LOOPLINE T1(ループライン ティーワン)」に採用されている。

同社は、固体型の色素増感太陽電池モジュールそのものを提供することで自立型電源として活用してもらい、IoT社会での電力供給に貢献することを目指す。

なお、同社は、同シリーズを、1月29日から31日まで東京ビッグサイトで開催される、「nano tech 第19回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展する。

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