米メディア、2020年版テクノロジー系職種ランキングを発表――第1位はソフトウェア開発者

U.S. Newsは、2020年1月7日、テクノロジー関連の職業をランク付けした「Best Technology Jobs of 2020」を発表した。最も高いスコアを獲得して1位に輝いたのは、ソフトウェア開発者だ。

ランキングには、米労働統計局(BLS)が発表した2018年~2028年にかけての雇用成長予測データを活用し、平均給与、失業率、今後10年の雇用成長率などを抽出している。さらに、ストレスレベルやワークライフバランスに関する独自の調査結果を考慮して、スコアを算出した。

ランキングの詳細は次の通り。

1位:ソフトウェア開発者
スマートフォンを目覚まし時計代わりに使ったり、SNSで友人と情報を共有したり、さらには銀行残高をチェックしたりと、日常で使うさまざまなアプリの背後にはソフトウェア開発者の存在がある。ソフトウェア開発者は、コンピューター業界だけでなく、製造業、金融業など多くの業界で活躍し、創造性と革新的なアイデアを形にする専門知識を必要とする。

平均給与は10万3620ドル(約1140万円)。失業率は1.6%だ。雇用成長予測は25.6%で、2018年~2028年の間に24万1500人分の雇用があると見込まれている。昇進や昇給の機会が高く、ストレスレベルは平均並み、ワークライフバランスは平均より高い。異業種の歯科医や医師と比べても、総合的なスコアが高いのが特徴だ。

2位:ITマネージャー
ソフトウェアやハードウェアのアップグレード、新製品の購入など、常に変化する技術に対応し、組織に技術面でのニーズや目標に関する短期的または長期的なビジョンを提供する。今後は、ヘルスケア産業でのIT利用が大幅に増加すると予測され、新規雇用が創出される見込みだ。平均給与は14万2530ドル(約1570万円)で、1位のソフトウェア開発者を上回る。失業率は2%だ。

3位:ウェブデベロッパー
ウェブサイトは、今や、デスクトップ上だけでなくモバイル端末上での出来栄えも重要な時代。今後も雇用の伸びが見込まれている。ウェブデベロッパーの雇用形態は、フルタイム、パートタイム、フリーランスとさまざまだ。ワークライフバランスの評価が非常に高く、最高スコアを獲得している。平均給与は6万9430ドル(約760万円)。失業率は1.3%だ。

4位:データベース管理者(DBA)
データベース管理者は、企業の要望に沿ってデータベースを構築しデータを安全に運用管理する業務に携わる。企業コンサルタントとして活躍する場合もある。求人需要は最高スコアを獲得しており、失業率も0.5%と低い。平均給与は9万0070ドル(約990万円)だ。

5位:情報セキュリティアナリスト
情報システムの門番として、コンピューターやネットワークへの不正アクセスやサイバー攻撃への対策を講じる。多くの企業や政府機関が、今後もセキュリティ対策に力を入れることから、雇用成長率は31.6%と予測されている。平均給与は9万8350ドル(約1080万円)。失業率は5.7%だ。

この他にランキングに入った職種を挙げると、6位コンピューターシステムアナリスト、7位ネットワークアーキテクト、8位コンピューターシステム管理者、9位コンピューターサポートスペシャリスト、10位コンピュータープログラマーとなっている。

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