新卒で最も高い平均年収が見込める専攻はコンピューター工学――米ミシガン工科大学調べ

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環境に優しい材料を開発したい、人々の役に立ちたいなど、大学でエンジニアリングを専攻する学生の動機は人それぞれだが、専攻の選択は将来の収入に影響を与える可能性がある。米ミシガン工科大学は、工学系の学生向けに「2020 Engineering Salary Statistics (2020年版エンジニアリング分野の給与統計)」を発表した。

米労働統計局(BLS)によると、2016年時点でエンジニアの平均年収は9万1010ドル(約1000万円)で、他の職業と比べても高く、2016年からの10年間で約14万件の新規雇用増加が見込まれており、エンジニアになることは努力と時間を費やすだけの価値があるといえるだろう。

BLSに加えて、米給与比較サイトPayScaleでのデータを分析した結果、出身専攻別のエントリーレベル(未経験~経験5年程度)での平均年収トップ10は、次のようになった。

・コンピューター工学(ハードウェア):7万1007ドル(約780万円)
・コンピューター工学(ソフトウェア):6万8436ドル(約750万円)
・材料工学:6万5806ドル(約725万円)
・化学工学:6万5618ドル(約720万円)
・電気工学:6万4936ドル(約715万円)
・地質(工)学および鉱山(工)学:6万1977ドル(約680万円)
・機械工学:6万1538ドル(約680万円)
・生体医工学(BME):6万0958ドル(約670万円)
・土木工学:5万6152ドル(約619万円)
・環境工学:5万5884ドル(約616万円)

コンピューター工学は、コンピューターサイエンスと電気工学の両方を組み合わせた学問で、着実に成長している分野だ。技術革新が進む中、世界中でコンピューターシステムのハードウェアとソフトウェアのどちらにも精通した人材が必要とされている。

多くのコンピューターエンジニアは、自動車や航空宇宙、組み込みシステムなどの産業分野において、ハード/ソフトの統合能力を活用して、高度なシステム設計に携わっている。コンピューターエンジニア全体の平均的な年収は、ハードウェア分野で11万7840ドル(約1300万円)、ソフトウェア分野で11万4000ドル(約1260万円)と、他の職種と比べてもやはり高収入となっている。

材料工学は、急速に増加する人口から生じる食料問題や水問題、エネルギー問題に対応する革新的な素材を提供することで、また、化学工学は、環境からエネルギー、医療といった幅広い分野で貢献できる。電気工学も、従来の電力、通信、コンピューターといった産業分野だけでなく、生物医学産業においても活躍できる。いずれも、全体の平均年収は日本円で1000万円を超える。

なお、PayScaleのレポートでは、大学の専攻を就職後の給与額でランク付けするとSTEM分野が上位に来るのは驚くことではないが、だからといって、学生が人文科学や社会科学、教育学や芸術といった分野を専攻したいという気持ちをくじくつもりはなく、文系分野の専攻でも年数はかかるが高収入の職種につながるものはあるとしている。

関連リンク

2020 Engineering Salary Statistics
Majors That Pay You Back
Architecture and Engineering Occupations

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