Nordic 、Bluetooth v4.2対応のSoCを量産開始

ノルウェーのNordic Semiconductorは2016年2月23日、Bluetooth Smartに対応したシステム・オン・チップ(SoC)「nRF52832」の量産を開始すると発表した。用途には、ウェアラブル機器、ヒューマンインターフェイスデバイス(リモコンなど)、玩具、スマートホームデバイス、無線充電などを想定している。

Bluetooth v4.2の認証を取得したnRF52832の量産品は、暗号化した無線通信をサポートする「LE Secure Connections」を新たにBluetoothソフトウェア・スタックへ追加した。また、デバイス・ファームウェア・アップグレード(DFU)のセキュリティを一段と強化した他、ソフトウェア・スタックが使用するメモリの量を開発者が構成に合わせて最適化できるRAMスキームも加えた。

さらに、複数のマスタースレーブ・ネットワークを同時にサポートできるため、スマートウォッチなどの端末に他の無線センサのハブの働きとスマートフォンのワイヤレス周辺機器の働きを同時に担わせる、といった使い方もできるという。

また、64MHz ARM Cortex-M4Fプロセッサとマルチプロトコル2.4GHz無線ブロックの他、自動的に消費電力を最適化する機能を搭載する。Touch-to-Pair(タッチペアリング)に対応した独自のNFCタグを内蔵し、高度の設計柔軟性を提供する。また、センサやディスプレイなどの外部部品とのグルーレスな接続を可能にするアナログ/デジタル・ペリフェラルも備えている。

EEMBC策定のベンチマークテストCoreMarkで215を達成している。競合製品と比べ最大60%も高い汎用処理能力を備え、さらにARM Cortex-M4Fにより10倍の浮動小数点演算性能と2倍のDSP性能を発揮できる。しかも、消費電流当たりのCoreMark値が58 CoreMark/mAと、競合製品と比べ最大2倍の電力効率を実現するという。

受注はすでに開始している。2016年度中に、6×6mmの48ピンQFNと3.0×3.2mmのCSPの2種類のパッケージをオプションで導入する予定だ。

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