鉄と同程度の高い強度とアルミ並みの軽さを併せ持つ新複合素材「AC-Albolon」を開発――溶湯鍛造法を活用 アドバンスコンポジット

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アドバンスコンポジットは2020年4月10日、鉄と同程度の高い強度とアルミ並の軽さを併せ持つ新複合素材「AC-Albolon(アルボロン)」を開発したと発表した。

今回開発した新素材は「溶湯鍛造法」という高圧鋳造技術を活用。同鋳造法は、金型に溶けた金属(溶湯)を入れて高圧で凝固して成型する方法だ。溶湯を短時間で凝固させるために合金組織が緻密で、金属内に発生する微細な空洞である鋳巣(いす)の発生も少ない。これにより、日本刀のように何度もたたいて欠陥を排除していく鋳造法と同レベルの、高い強度特性と均一性にすぐれた鋳物を安定して製造することができる。

溶湯鋳造法での複合金属の作り方

同新素材は、特殊セラミックスとアルミ合金を複合化させた材料特性を持つ。鋳鉄と同等の高強度、高ヤング率、および高耐摩耗性を持ちながら、アルミと同程度の軽さだ。その他にも熱膨張率が低く、ワイヤー放電加工が可能であったり、切削加工がしやすいなどの特徴も持つ。

同新素材を利用することで、これまでアルミ素材を利用してきた部材の長寿命化や、鋳鉄を利用してきた部材の軽量化ができる。これにより、それらを使用した製品などの低コスト/低燃費/高効率化が可能になるという。

同新素材は、電気自動車や半導体製造装置、家電、重電、産業用ロボットなど、軽量化によるメリットが大きい領域への応用が可能だという。同社では今後さまざまな製品への開発、展開を進めていく予定だ。

AC-Albolonの素材特性一覧表とその他複合素材を含む自動車への応用

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