- 2020-9-30
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- CERAPHIC(セラフィック), HAPTIVITY(ハプティビティ), Moeye(モアイ), コクピット, モビすけ, 京セラ, 光学迷彩技術
京セラは2020年9月29日、同社独自のデバイスを多く搭載したコンセプトカー「Moeye(モアイ)」を開発したと発表した。同社のコンセプトカーとしては第2弾となる。
今回同社は、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授の協力のもと、独自の光学迷彩技術を用いてコクピットの一部を透明化した。透明化されたダッシュボードを通じて前方の風景映像を見ることができるほか、バーチャル3D映像を表示させることも可能となっている。
また空中ディスプレイ技術を用いることで、液晶ディスプレイからの投影映像をダッシュボード上部の空間に結像させることも可能となった。オリジナルキャラクターの「モビすけ」がドライバーをナビゲートする。
ルーフとドアライトには、自然光に近似した同社独自のLED照明「CERAPHIC(セラフィック)」を搭載した。CERAPHICはスペクトルをカスタマイズでき、従来のLED照明では困難だった繊細な色彩表現が可能。朝夕の自然光を自由に変調し、車室内を演出する。
その他では、同社製京都オパールをドアの内面に、人工オパールをセンターコンソールに装飾したほか、ボタン押下の触感を得られる同社の触覚伝達技術「HAPTIVITY(ハプティビティ)」をインパネとセンターコンソールに採用。ピエゾ素子を用いた振動スピーカーやアロマ芳香器も搭載した。
今回、同社独自の各種デバイスを数多く搭載し、車として重要な安全性とエンターテインメント性の両方を兼ね備えた車に仕上げた。京セラが考える未来の車の世界観を世に問う作品となっている。