業界トップクラスとなる低オン抵抗の第5世代Pch MOSFETを計24製品ラインアップ ローム

ロームは2020年12月17日、24V入力対応の-40V/-60V耐圧Pch MOSFETのシングル品「RQxxxxxAT/RDxxxxxAT/RSxxxxxAT/RFxxxxxATシリーズ」とデュアル品「UTxxx5/QHxxx5/SHxxx5シリーズ」を計24製品ラインアップした。

これらの製品は、業界トップクラスとなる低オン抵抗の第5世代Pch MOSFETとして開発されたもので、FA機器やロボットなどの産業機器や空調機器などの民生機器が主な用途となる。2020年8月から当面月産100万個の体制で量産を開始しており、サンプル価格200円/個(税抜)で1個から購入できる。

ロームの第5世代微細プロセスを用いてゲートトレンチ構造を従来品よりも微細化させて電流密度を高め、24V入力に対応できる-40V/-60V耐圧Pch MOSFETで業界トップクラスとなる単位面積当たりの低オン抵抗を達成した。オン抵抗は-40V耐圧品で従来品比62%減、-60V耐圧品で従来品比52%減となり、機器の省エネと小型化につながる。

素子構造については、最も電界集中が起こるゲートトレンチコーナー部の電界を緩和する新デザインを採用した。オン抵抗を犠牲にせずに、一般的に背反する高温バイアス時の素子特性劣化に対する信頼性を向上しており、高品質が求められる産業機器の長期安定動作を可能にする。

ロームは今後、産業機器以外の用途への対応を目指し、多彩なパッケージ展開を進めていく。車載対応品の開発も予定。また、Pch MOSFETだけでなく、新構造を採用した次世代プロセスを用いてNch MOSFETのラインアップ化も進めていくという。

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