水を使って燃費改善――エンジン内部に水を噴射する「WaterBoost」システム

Boschは、ガソリンエンジンの燃焼室に微量の水を噴射して冷却する「WaterBoost」システムを発表した。水が蒸発する際の気化熱を利用して燃焼室内の温度を下げて効率を高めることで、ベースエンジンよりも燃費が13%改善し出力も5%向上したという。噴射された水は蒸発してエキゾーストから排出されため、エンジン内部を腐蝕させることはない。

燃焼室に水を噴射するという技術は比較的古く、1940年代に軍用機のレシプロエンジンの出力を上げるために考案されたものだ。水は入手が容易で、高出力が得られるため、ドラッグレースなどではポピュラーな技術だ。また、1960年代には一部のアメリカ製市販車にも採用されたが、冷却水(水/メタノール混合液)補給の手間などが嫌がられたためか、普及しなかった。

制御技術を進化させ、量産車での実用化に耐えうるシステムにしたものがBoschのWaterBoostだ。WaterBoostでは、吸気ポートに微量の水を噴射し燃焼室を冷却する。水の噴射量を抑えることで3000km走行毎に補給すればよく、凍結防止のためのメタノールを添加する必要もない。たとえ水が無くなっても、通常のガソリンエンジンと同様の性能が出せるという。

WaterBoostは、BMWのハイパフォーマンスカー「M4 GTS」に初めて採用され、同社によれば今後3~4気筒の過給エンジン車に適用を増やすとしている。

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