ローム、センサなしでも業界最高水準の高精度回転を実現するモータドライバICを開発

ロームは2016年11月25日、超高速・高精度回転を必要とするレーザースキャナ用モータ向けに、ホールセンサなしで駆動できる三相ブラシレスDCモータドライバIC「BD6415EFV」を開発したと発表した。

レーザースキャナ用モータの駆動には極めて高い回転精度(回転ジッタ)が必要で、通常はモータ位置検出用に外付けでホールセンサが使われる。近年、取り付け工程削減やコスト削減などを目的にセンサレス化が求められているが、レーザースキャナ用モータへのセンサレス駆動の適用は精度の問題で困難だった。

だが、ロームのBD6415EFVは新開発のセンサレス駆動ロジックを搭載。そのため、センサレス駆動にもかかわらず、業界最高クラス5万rpmの高速回転が可能。同時に、従来比約50分の1となる回転ジッタ0.005%未満を発揮する。

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また、従来のセンサレス駆動のモータドライバICは、特定特性のモータしか駆動できなかった。しかし、BD6415EFVは大規模ロジック回路と不揮発メモリを搭載しているため、メモリデータを書きかえることで、ニーズに応じてICの特性を簡単に調整し、幅広い特性のモータを駆動できる。

BD6415EFVはすでにサンプル出荷を開始している。サンプル価格は1個につき500円(税抜)だ。ロームは、2016年12月から月産40万個の体制でBD6415EFVの量産を開始する予定としている。

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プレスリリース1

プレスリリース2

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