スイスの企業がハイブリッドeVTOL/eSTOLのプロトタイプを開発

発電しながら電気モーターで飛行するハイブリッド垂直/短距離離着陸機(HeV/STOL)の開発がスイスで行われている。スイスのスタートアップ「Manta Aircraft」は、8基の電動ダクテッドファンを備え、ヘリコプターのように垂直に離陸し、有翼機として水平飛行できるカナード(エンテ型)小型機を開発している。

電動航空機の運用では、バッテリーの容量や充電時間などが課題となるが、開発中のHeV/STOLはガスタービン発電機を備え、飛行中でも発電/充電することができる。これにより、600km以上の航続距離、時速300km以上の最高速度が可能になり、また地上設備の負担も軽いという。

Manta Aircraftは、1人乗りの「ANN1」と、2人乗りの「ANN2」の2つのモデルを計画している。ANN1は、全長7.055m、全高1.353m、翼幅5.455m。スポーツ競技向けで、速度、上昇性能および操縦性に重点を置いた設計だという。ANN2は、全長8.7m、全高1.7m、翼幅6.8m。個人使用や地域間航空向けで、環境調査、緊急援助、探索救助など、公共サービス向けの構成も可能だとしている。

Manta Aircraftは、ANN2の3分の1スケールのデモンストレーターを作製し、プロトタイプのコンフィギュレーションを決定するための基本的な飛行特性のテストおよび評価を行っている。ANN2のプロトタイプは2022年までに初飛行の見込みだ。

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