- 2021-3-31
- ニュース, 製品ニュース, 電気・電子系
- アルジロダイト型, セラミックパッケージ, マクセル, リフローはんだ付け, 三井金属鉱業, 京セラ, 全固体電池, 硫化物系固体電解質, 表面実装
マクセルは2021年3月30日、硫化物系固体電解質を用いたセラミックパッケージ型の小型全固体電池を開発したと発表した。本年中のサンプル出荷を予定している。
同社は2020年9月、硫化物系固体電解質を用いたコイン形全固体電池を発表している。今回開発した全固体電池は、京セラのセラミックパッケージを採用した。新たに表面実装が可能となったほか、250℃以上の耐熱性と高密閉性を両立している。
また、電解質には、三井金属鉱業との協業によるアルジロダイト型の高性能固体電解質を採用した。サンプル品の主な仕様は、寸法:14.5×14.5×4mm、公称電圧:2.3V、標準容量:8.0mAhである。
耐熱性や密閉性に優れるため、幅広い使用条件に対応できる。同社は、リフローはんだ付けによる表面実装や医療機器の滅菌処理といった既存の市場に加えて、新市場への展開を図る。
今後は国内に有するマイクロ電池の工場や設備、製造技術や知見を活用し、短期間での量産への移行を目指す。