高さ200mの木造高層ビル「Marina Tower」、2026年にギリシャに建設予定

持続可能社会の実現に向けて、建築資材としての木材が見直され、木造高層ビルの計画/建築が世界各地で行われている。北欧のノルウェーでは、18階建て、高さ約85メートルの木造高層ビルが2019年3月に竣工し、日本では地上17階、高さ約70メートルの木造高層ビルの建築が計画されている。そしてギリシャで、高さ200メートルという木造高層ビルの建設計画が始動した。

アテネ近郊のエリニコン国際空港跡地の再開発を手掛けるLamda Developmentは2021年7月7日、跡地の一角にあるアギオス・コスマス・マリーナに建設する高さ200メートルの木造高層ビル「Marina Tower」のデザインを公表した。アギオス・コスマス・マリーナは、2004年のアテネ・オリンピックでセーリングの競技会場となった場所だ。デザインアプローチの大きな特徴は、自然環境や地中海の風景の特徴と調和したスリムなシルエットの建物を作ることだという。緑と水と自然光に包まれ、遮るもののない海の景色を備えたこの建物は、この地域に革新的なデザインアプローチをもたらすものだとしている。

Marina Towerは、45階建て戸数200戸の住居ビル。詳細は明らかにされていないが、Lamda Developmentは、Marina Towerは世界で最も環境に配慮した高層ビルの1つであり、最高の環境活動と最先端の国際安全基準を取り入れた持続可能な設計のモデルだとしている。すべての住戸には先駆的なサービスとアメニティ、環境に優しい優れた建築材料、スマートビルディングの仕様が備わっているという。

Marina Towerは5年以内の完成を目指しており、完成すれば、Marina Towerはギリシャで最も高く、地中海で最も高いビーチフロントのグリーンな高層ビルになる。

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Designs for Marina Tower, the first green high-rise building in Greece revealed

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