独自の樹脂封止構造を採用した面実装型ハイブリッドコンデンサを発表——耐久性が従来品の倍に向上 日本ケミコン

日本ケミコンは2021年9月6日、同社独自の樹脂封止構造「Ultimate Structure」を採用した面実装型ハイブリッドコンデンサ「HXU」シリーズを発表した。

Ultimate Structureは、ゴムと樹脂を用いた複合封止構造により、アルミ電解コンデンサの経時特性劣化の原因となる電解液蒸散を低減する技術だ。

HXUシリーズは同技術を採用することで、35V ⌀10×10Lの場合で135℃DC負荷において耐久性が同社従来品の倍の8,000時間となった。105℃では、寿命上限が15年に達している。さらに,従来品と比べて高いリフロー耐熱性も兼ね備えている。

また、同じく35V ⌀10×10Lの場合で静電容量が従来品の270µFから330µFに向上したほか、耐振動台座仕様品では耐振動性が従来品の30Gから40G(10~2kHz X,Y,Z 各2時間)に向上した。

電圧は25〜63Vdc。自動車用途に対応すべく、車載電子部品規格「AEC-Q200」に準拠している。その他では、基地局用電源などの高温、長寿命、高耐振動が求められる用途での需要が見込まれる。

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