D-4S搭載の水平対向4気筒エンジンを新採用した「GR86」を発売 トヨタ

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2021年10月28日、SUBARUとの共同開発によって「GR86」の新型をトヨタ車両販売店を通じて発売した。SUBARU BRZとクルマのベースを共有しつつ、GRらしい走りの味を持たせることに注力している。価格279万9000~351万2000円(税込、北海道/沖縄除く)。

GR86は、86の伝統を継承し、SUBARUの開発陣と「GRらしい走りの味」を追求。「さらなる高次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」を持つGR86へと生まれ変わっている。

エンジンは、D-4Sを搭載した水平対向4気筒エンジンを新たに採用。軽量コンパクトかつ低重心なエンジンは、排気量を2Lから2.4Lにアップし、動力性能を向上。0-100km/hの加速性能を従来型の7.4秒から6.3秒に高めている。併せてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを提供する。

また、運転状況に応じて、燃料を燃焼室に直接噴射する「筒内直接噴射」と、吸気ポートに噴射する通常の「ポート噴射」の2種類を最適に制御する専用ツインインジェクターを備えた「D-4S」を採用。吸気、排気効率を高める可変バルブタイミングを搭載した水平対向エンジンとの融合を図っている。

D-4S搭載 水平対向4気筒エンジン

エンジン性能曲線図

パッケージとサイズは従来型とほぼ同様で、超低重心FRパッケージを継承。全高とヒップポイントを低く抑え、車両の内側にシートポジションを設定し、さらなる低重心化と回頭性を向上させている。

超低重心FRパッケージ

ボディ剛性の向上を目指し、従来型比で横曲げ剛性が約60%、ねじり剛性は約50%向上。高速コーナーでの軽快なハンドリングなど、優れた操縦安定性能を確保している。高張力鋼板の拡大採用をはじめ、フロントフェンダーとエンジンフード、エンジンアンダーカバー、ルーフには、アルミ材を使用し、軽量化を図っている。

軽量/高剛性ボディ

外装は、ベルトラインから水平に通ったフェンダートップにより、FRスポーツを主張する造形を採用。フロントには、GRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL」を採用している。また、86からGR86に進化するにあたって、車名ロゴを一新した。

内装は、水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置。メーターには、BOXERメーター(7インチカラー+LCD液晶メーター)を採用している。フロントシートは、スポーツ走行による前後左右Gにも耐えうるように、シート表皮にグリップ性に優れた素材を採用している。

空力アイテムは、モータースポーツ参戦車からフィードバックされたフロントエアアウトレットをはじめ、サイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用。AT車には、SUBARUの運転支援システム「アイサイト」を採用し、通常走行の安全サポートや衝突回避、被害軽減に貢献するプリクラッシュブレーキなどを搭載している。

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