【製造業系エンジニア496人調査】東京圏在住製造業系エンジニアの半数が「テレワークでものづくりは可能」。昨年と比べテレワーク実施率が増し、シミュレーションツールの活用や業務のデジタル化が進んでいる

  • 1年前(2020年夏)と比べて「テレワーク実施率は上がっている」製造業系エンジニアの74.4%
  • 27.8%がCAEやEDAなど「シミュレーションツールの活用は進んだ」製造業系エンジニア所感
  • web会議やリモートアクセスなど「業務のデジタル化が進んだ」製造業系エンジニアの7割超えが回答
  • テレワークでものづくり、生産・製造フェーズ担当エンジニアでも半数が「可能だと思う」
  • 若い世代よりも、現場を管理・牽引する30~40代エンジニアの方がテレワークでのものづくりは可能と考えている

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住む20~59歳のテレワークを行っている製造業系エンジニア496人を対象に、「テレワーク(在宅勤務)」に関するアンケート調査を行いました。

テレワークでの“ものづくり”は可能か。前回調査では製造業系エンジニアのおよそ半数がテレワークを行っていることや、担当する業務フェーズによってテレワークの導入率に違いがあることが分かりました。

テレワークに移行するためにはCAEやEDAを積極的に導入するなど、社内業務をできるだけオンライン化、デジタル化していく必要があります。

今回の調査では実際に社内でシミュレーションツール活用やデジタル化がどのくらい進んでいるのか、またテレワークでものづくりは可能なのかについて、製造業系エンジニアの意見を聞きました。

調査結果サマリー

1年前(2020年夏)と比べて「テレワーク実施率は上がっている」製造業系エンジニアの74.4%

・東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)在住のテレワークを行っている製造業系エンジニア496人を対象に9月17日~24日に行ったアンケート調査の結果、「テレワーク実施率は上がっている」(54.0%)と、「どちらかと言えば上がっている」(20.4%)を合わせた74.4%が1年前の2020年夏と比較してテレワーク実施率は上がっていると回答。

・「どちらかと言えば上がっていない」(8.7%)と、「上がっていない」(5.2%)を合わせた13.9%がテレワーク実施率は上がっていないと回答した。

27.8%がCAEやEDAなど「シミュレーションツールの活用は進んだ」製造業系エンジニア所感

・コロナ禍中、出勤をはじめ移動が制限され、テレワーク導入が進む中でCAEやEDAなどのシミュレーションツールを活用する機会が増えたかどうかについて、「進んだ」(9.5%)、「どちらかと言えば進んだ」(18.3%)を合わせた27.8%の製造業系エンジニアが、シミュレーションツールの活用が進んだと答えた。

web会議やリモートアクセスなど「業務のデジタル化が進んだ」製造業系エンジニアの7割超えが回答

・web会議やリモートアクセスなどを活用し、会社全体での業務のデジタル化が進んだか聞いたところ、「進んだ」(36.1%)、「どちらかと言えば進んだ」(37.1%)を合わせた73.2%が、業務のデジタル化が進んだと答えた。

テレワークでものづくり、生産・製造フェーズ担当エンジニアでも半数が「可能だと思う」

・テレワークでものづくりをすることは可能であるかどうかについて、「テレワークでものづくりは可能だと思う」(20.8%)と、「どちらかと言えばそう思う」(32.1%)を合わせた52.9%の製造業系エンジニアがテレワークでものづくりは可能だと思うと回答した。

・担当業務フェーズ別に見ると、テレワークでものづくりが可能だと思うと答えたのは「企画構想」が最多の67.8%、「研究」で55.5%、「設計開発」55.2%、「評価・試験」56.3%、「生産・製造」が最少の48.1%だった。

・テレワークでものづくりは可能だと思わないと回答したのは「生産・製造」フェーズが33.8%で最多となっている。

・一般的にテレワーク導入に向かないイメージのあるものづくりの現場で、製造業系エンジニアの52.9%が、また担当業務フェーズ別に見て最も後工程である「生産・製造」担当エンジニアでも、48.1%とおよそ半数がテレワークでのものづくりは可能だと考えていることが分かった。

*調査対象の製造業系エンジニアは496人ですが、担当業務フェーズについて複数回答可としているため各フェーズの人数には重複があります。

若い世代よりも、現場を管理・牽引する30~40代エンジニアの方がテレワークでのものづくりは可能と考えている

・年齢別では、テレワークでものづくりが可能だと思うと答えたのは「30~39歳」が最多の62.2%、続いて「40~49歳」が55.5%、「20~29歳」が52.2%、「50~59歳」が46.7%となっている。

・現場を管理・牽引する立場である30代、40代エンジニアがテレワークによるものづくりが可能であると考えていることが分かった。

【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ
期間:2021年9月17日~24日
対象:東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住む20~59歳の製造業系エンジニア496名

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