- 2022-2-6
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- CSA(カナダ宇宙庁), ESA(欧州宇宙機関), James Webb(ジェイムズ・ウェッブ)宇宙望遠鏡(JWST), NASA, アリアン5ロケット, ギアナ宇宙センター, テレメトリーデータ, 太陽系外惑星, 太陽電池, 銀河
アメリカ航空宇宙局(NASA)のJames Webb(ジェイムズ・ウェッブ)宇宙望遠鏡(JWST)は、南米フランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットで2021年12月25日に打ち上げられた。ESA(欧州宇宙機関)とCSA(カナダ宇宙庁)の協力のもと、宇宙初期に生まれた銀河からの光や太陽系外惑星などの探査などが任務だ。
地上チームは、打ち上げから約5分後にJWSTからのテレメトリーデータを受信し始めた。アリアン5ロケットは想定通りの性能を発揮し、高度約870マイル(約1,400キロメートル)でJWSTを放出した。打ち上げから約30分後、JWSTは太陽電池を展開し、天文台に電力を供給していることが確認された。太陽電池の展開後、オペレーターはケニアのマリンディ地上局を経由して観測所との通信リンクを確立し、ボルチモアの宇宙望遠鏡科学研究所の地上管制官が探査機に最初のコマンドを送信する予定だという。
打ち上げから約12時間30分後に3回の軌道修正のうち1回目を行い、地球から約100万マイルの目的地に向けて最適な軌道に入れるよう地上から操縦する。
JWSTは、これから6カ月間の試運転を行い、光学系の校正ののち、最初の画像を送信する予定だ。JWST には、高い解像度を持つ高感度赤外線検出器を備えた4つの測定機器が搭載され、かすかな天体からの赤外線を観測することになる。
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