- 2022-2-9
- ニュース, 電気・電子系
- ITER(イーター), エネルギー, エネルギー問題, シリーズB, スタートアップ, ベンチャー, 京都フュージョニアリング, 核融合, 環境問題, 資金調達
京都フュージョニアリングは2022年2月2日、シリーズBラウンドで総額13億3000万円の資金を調達したと発表した。
以前より同社に投資しているCoral Capitalのほか、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、ジャフコ グループ、大和企業投資、DBJキャピタル、JGC MIRAI Innovation Fundの計5社が新たな引受先となっている。累計調達額は16億7000万円に達した。
同社は核融合市場の取り込みや事業拡大を図るべく、今回調達した資金を用いて研究開発に投資するほか、エンジニアやビジネスパーソンの採用を進める。また、大型案件の受注や事業拡大に伴う運転資金としても利用する。
なお同社は、京都銀行や三井住友銀行、三菱UFJ銀行といった金融機関との間で、総額7億円の無担保融資契約も締結に向けて進めている。
核融合は、発電過程で二酸化炭素を排出しないため、エネルギー問題や環境問題に対するソリューション技術として注目されている。国際プロジェクト「ITER(イーター)計画」が進んでおり、日本や米国、イギリス、欧州、中国が参加している。また、欧米や中国などは国家戦略に基づいた独自の開発も進める。
2021年10月にイギリス政府が核融合戦略を発表しており、日本政府も2022年夏までの核融合国家戦略策定を目指す。世界では民間スタートアップも多く立ち上がっており、数百億〜数千億円規模の開発資金が民間企業に投資されている。