フォトロンは2022年2月14日、生産技術部門での情報伝達を円滑にする3D CADソフトウェア「SQ CAD」を同月17日に発売すると発表した。
同社によると、生産技術部門で3D CADの活用が進まない理由には、設計部門とはCADの利用目的が異なることがあるという。具体的には、生産技術部門では主に製造担当者への作業内容の説明や、治具設計外注の際の説明など、情報を正確に伝えるためのコンテンツ作成に主に利用される。しかし従来の3D CADは、モデリングをはじめとする設計部門に必要な機能に最適化されているために、生産技術部門で使用すると必ずしも業務効率化には結び付かないことがあった。
今回発売するSQ CADは、CATIAやNX、Creo、SOLIDWORKS、Inventorなど主な3D CADのネイティブデータを直接取り込むことができるデータトランスレータを搭載。製品データを基にした治具設計や装置メーカーから受領した3Dデータを使ったレイアウト検討など、社内外とのデータ授受が多い生産技術部門の業務を効率化する。
また、生産技術部門に不要なパラメーターや機能を省くことで迅速かつ簡単にモデリングする「ダイレクトモデリング」方式を採用。情報伝達のためのコンテンツが速やかに作成できる。
その他、カスタマイズ可能な部品ライブラリや、3Dデータから最大6面図+4方向のアイソメ図の2D図面を作成する機能などを搭載する。
価格は個別問い合わせだ。