「PMDE」パッケージのラインアップに14機種のダイオードを追加――実装面積を約42%削減 ローム

ロームは2022年3月8日、サイズ2.5×1.3mmの「PMDE」パッケージのラインアップに、14機種のダイオードを追加したと発表した。既に2022年1月より量産を開始しており、サンプル品の価格は1個あたり50円〜(税別)に設定している。

今回追加したのは、ショットキーバリアダイオード「RBxx8」シリーズ10機種、ファストリカバリダイオード「RFN」シリーズ2機種、トランジェントボルテージサプレッサー「VS」シリーズ2機種となっている。

PMDEパッケージは同社が独自開発したもので、一般的なSOD-323パッケージと同等のランドパターンを有する。電流や耐圧などの電気的特性で同レベルのSOD-123FLパッケージ(3.5×1.6mm)と比較すると、実装面積が約42%縮小した。

ダイオードのパッケージを小型化した場合、通常はモールドや裏面電極の表面積も縮小してしまうため、放熱性が低下する。一方で、PMDEパッケージでは裏面電極を拡大したほか、放熱経路にも工夫を施した。放熱性の改善により、小型ながら従来パッケージと同レベルの電気的特性を維持している。

また、基板に応力が加わった際のクラック発生リスクも低減しており、実装強度は約1.4倍の34.8Nとなった。直接フレームでチップを挟み込むワイヤレス構造により、サージ電流耐量(IFSM)も15〜30Aと高くなっている。

RBxx8シリーズは白物家電やカーインフォテインメント、ラップトップPCなどでの整流やスイッチング用途に、RFNシリーズはエンジンECUやトランスミッションECU、ADAS(先進運転支援システム)などでのスイッチング用途に、VSシリーズはボディ/エンジンECUや産業機器インバータなどでの保護用途に適する。

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