CPUならぬ“OPU”――フランスのスパコンJean Zayが光演算処理装置を導入

Copyright Cyril FRESILLON / IDRIS / CNRS Photo library

光演算処理技術を開発する仏LightOnは2021年12月21日、フランスのスーパーコンピューター「Jean Zay」へ光演算処理装置(OPU:Optical Processing Unit)を導入したと発表した。Jean Zayは世界のスーパーコンピューター処理性能ランキング「TOP500」に入る。光を使用した情報処理でCPUを補助する“光コプロセッサー”が、ハイ・パフォーマンス・コンピューター(HPC)に導入されるのは世界初になるという。

LightOnのOPUは、一般的なCPUやNVIDIAの最新GPU「A100」と連携して、乱択アルゴリズムを大規模に高速化する。同技術により、計算時間と消費電力の削減を目指すとしている。

LightOnのCEO兼共同創設者、Igor Carron氏は「この世界初の試みは、エクサスケール・スーパーコンピューティングの次のステップは、ハイブリッド・コンピューティングである――というわれわれの見解をより強化するものだ」と述べている。

今後数カ月間、LightOnのOPUは、Jean Zay研究コミュニティーの選ばれたユーザーが利用できる。

関連リンク

LightOn Photonic coprocessor integrated into European AI Supercomputer(PDF)

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る