ノイズ特性を改善した超低電力な3軸MEMS加速度センサーを発表 米アナログ・デバイセズ

米アナログ・デバイセズは2022年5月11日、ヘルスケアと産業アプリケーション用の超低電力な3軸MEMS加速度センサー「ADXL367」を発表した。消費電力を従来品「ADXL362」に比べ2分の1に低減し、ノイズ特性を最大30%以上改善している。単価(1000個以上)は2.95ドル。

ADXL362は、100Hz出力データレート時での消費電流が0.88μA、モーション・トリガによるウェイクアップ・モードが180nAとなっている。消費電力をADXL362と比較して2分の1に低減。他のパワー・デューティ・サイクリングを使用した低消費電力加速度センサーと異なり、アンダーサンプリングによる入力信号のエイリアシングが生じず、すべてのデータレートでセンサーが対応する全帯域幅を正しくサンプリングする。

パッケージは2.2×2.3×0.87mm。バッテリー寿命を最長化できるため、設置状態での稼働時間を延長する。ウェイクアップ・モードでのモーション検出は200nW、測定時は970nW。ディープ・マルチモード出力FIFO、別のアナログ入力を同期変換できる内部ADCを搭載する。また、マイクロパワー温度センサーを内蔵。シングルとダブルタップを検出するほか、誤トリガを防ぐ。

1.1Vの電源電圧で機能するため、外付け昇圧コンバータなしでのシングルセル・バッテリー動作に対応する。また、サンプリング時間の外部制御と外部クロックに対応。ホスト・マイクロプロセッサの計算負荷とシステム消費電力を低減する豊富なデジタル機能も搭載する。また、保守の頻度とコストを削減する。

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