電子部品向けの難燃性ポリフタルアミドを提供開始――ハロゲンフリーで高い電気的RTI 独BASF

独BASFは2022年4月26日、自動車や電化製品、家電製品で用いるコネクターなど向けに難燃性ポリフタルアミド(PPA)の提供を開始したと発表した。高い熱安定性と優れた電気絶縁性、低吸水性を兼ね備えた様々な難燃グレードをPPAのポートフォリオに加えた。

今回提供を開始した製品群は、140℃以上の高い電気的RTI(相対温度指数)を有しており、湿潤条件下での使用時における電気部品の腐食や故障を防止する。また、ハロゲンフリーとなっており、欧州環境規格「EN 50642」に準拠している。

PA9T、PA66/6T、PA6T/66、PA6T/6をベースとした非ハロゲンPPAは、着色性の向上と長期の色安定性を実現する。4つの新たなPPAグレードすべてのULイエローカードにおいて、優れた電気的RTIが認定されている。

高温下でも高い機械的強度と誘電強度を保つほか、吸水速度が遅く熱膨張係数も低いため、寸法安定性に優れる。厚さ0.4mm未満の試験片でV-0の評価を実現しており、ケーブル管理規格「CMS EN 50654(2018-05)」に準拠した。

PA66/6Tの「Ultramid One J 60X1 V30」は、電気的RTIが160℃となっており、加工性にも優れる。

PA9Tの「Ultramid Advanced N3U41G6」は、SMT(表面実装技術)加工で重要となる低吸水性を特長としており、電気的RTIは150℃となっている。耐薬品性に優れるほか、高温下でも同製品群の中で最も安定した機械的性能を有しており、特に電子機器での使用に適する。

PA6T/66の「Ultramid Advanced T2340G6」は、電気的RTIが150℃となっており、電線対基板や基板対基板コネクターなどに適する。

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