不揮発性メモリeMMCの性能評価サービスを開始――ストレージ業界団体の性能試験規定に準拠 OKIエンジニアリング

eMMC性能評価の様子

OKIエンジニアリングは2022年6月7日、不揮発性メモリeMMCの性能評価サービスを同月8日より開始すると発表した。

同サービスの性能評価技術は、ストレージベンダーを中心とした国際標準団体「SNIA」の不揮発性メモリ向け性能試験規定「SNIA SSS PTS」に準拠している。

データシートからは読み取れないIOPS(Input/Output Per Second:ある条件下で1秒間に読み込み/書き込み可能な回数)やレイテンシー(転送要求から応答までに要する通信の遅延時間)といった性能の評価が可能となっている。

車載機器などの電子機器メーカーを顧客に想定しており、売上目標は年間1億円に設定した。標準価格は個別見積もりとしている。

eMMC(embedded Multi Media Card)は、データ書き換えや電源なしでのデータ保持が可能で、データ保存や転送を要する車載機器、産業機器、通信機器などで採用されている。

近年は特に、車両の事故情報を記録するイベントデータレコーダー(EDR)での採用が増加している。国土交通省が、2022年7月以降の新型車においてEDRの装備を義務化したことが要因だ。

OKIエンジニアリングは、以前よりeMMCのエンデュランス(書き換え回数)やリテンション(データ保持)、電源遮断耐性といった項目での耐久性試験サービスを提供している。より高い信頼性の性能評価に対するニーズが増していることを受けて、今回のサービス開始に至った。

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