異種材料の界面制御ができる高密着/高分散な新材料を開発――フィルム化も可能 JSR

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JSRは2022年7月5日、無機と有機素材などの異種材料の界面制御ができる高密着/高分散な新材料「HAGシリーズ(開発名)」を開発したと発表した。新規な界面制御ユニットを開発し、高い密着性や高い分散性を発現させている。

HAGシリーズは、極性基の少ない低密着性基材との密着性を確保できる。耐熱、放熱、熱線膨張などの物性制御を目的として添加される無機や有機フィラーなどを高密度、均一分散でき、添加材料として物性のトレードオフを改良する目的での使用も想定。また、原料の一部にバイオ原料由来成分を用いて、SDGsを意識している。

同社独自の材料設計技術と新たな技術の活用により、新規な界面制御ユニットを開発し、高い密着性や分散性を発現させている。新たに開発した界面制御ユニット(NewCore)の金原子への安定化エネルギーは、従来のフェニル構造と比べて非常に大きく、密着性や分散性に寄与する界面相互作用が大きい。

溶解性、相溶性、熱特性、吸水性、電気特性等の物性は、機能性ユニットで設計でき、用途に応じた特性を発現できる。末端機能化にも対応。硬化樹脂と架橋反応する官能基を導入したグレードも提供できる。

HAGシリーズは、様々な組み合わせの異種材料の接合でも強力な密着力を発現しており、金などの不活性な金属表面にも高い密着力を持つ。粘着剤のような用途にも応用できる室温ラミネートによる接着性も有する。

接着状態での電気絶縁性は、高度加速寿命試験(HAST試験、121℃、85%TH、10V条件下)や絶縁破壊電圧評価(25℃、150℃条件下)によって確認。高い信頼性を必要とする用途にも使用できる。

シリカフィラーの高い分散性も確認しているほか、主材樹脂としての使用にも対応。HAGシリーズへフィラーを分散させた分散液は、高い保存安定性を示すとともに、容易にフィルム化できる。しなやかな有機-無機複合フィルムが得られ、伸びや靭性の付与に対応。冷熱サイクルなどの衝撃試験でも高い信頼性を示すことが期待できることに加え、硬化剤の改質材料としての使用も想定される。

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