- 2022-3-7
- 機械系, 製品ニュース
- 2022国際ロボット展, AI, THE1000, THE800, TS5000, ギガビットEthernet, スカラロボット, ロボットコントローラー, 芝浦機械
芝浦機械は2022年3月3日、最大動作速度が約2倍に向上した新型スカラロボット「THE800」「THE1000」を開発し、ロボットコントローラーTS5000との組み合わせで同年4月から販売を開始すると発表した。
THE800とTHE1000の特徴は高速で動作するアーム部分。第1、第2関節の最大動作速度はTHE800で8400mm/sec、THE1000で9500mm/secとなり、従来の製品と比べて約2倍の速度となった。
一方、サイクルタイムは2kg搬送時で0.4秒台、可搬質量は最大20kg、許容慣性モーメントは0.6kgm2で、高速動作と高可搬性能の両立を実現した。
電気自動車の普及が進む中、バッテリー製造に関連した装置の需要が拡大し、組み立てや検査/搬送作業に適した大型で高可搬なスカラロボットの需要も高まっている。THE800とTHE1000はこうしたニーズに対応し、高い性能を発揮するという。
THE800とTHE1000との組み合わせで販売されるロボットコントローラーTS5000は、ギガビットEthernetを採用した高い通信性能が特徴。高速データ通信で、ロボットの内部データをリアルタイムに外部出力できる。これによってAIによる振動解析精度が向上、予兆や予知保全データの採取といったシステムニーズに対応する。
また、位置制御周期を従来機に比べ3倍高速化し制御性能を向上。高速、高負荷動作による振動の低減や、シーリング作業による軌跡精度向上を図った。
THE800とTHE1000は2022年3月9日から12日まで東京ビッグサイトで開催される「2022国際ロボット展(iREX2022)」で展示される。