培養した筋肉と脂肪組織を3Dプリントした霜降り肉の生産

Photo credit: Shlomi Arbiv

イスラエルのSteakholder Foodsが2022年9月7日、独自の3Dバイオプリント技術を活用した、和牛のような霜降り肉の「Omakase Beef Morsels」を発表した。

Omakase Beef Morselsは、牛の幹細胞から分化させた筋肉と脂肪組織の2種類のバイオインクにより、多層に積み重ねられている。同バイオプリント技術は、さまざまな形状、霜降り率でプリントでき、和牛をほうふつさせる霜降り精度も可能だという。

同社の最高経営責任者Arik Kaufman氏は、「本製品は、食と高度な技術が交わるところにあります。私たちは、食欲をそそる料理の傑作と忘れられない食体験を創造するためのインスピレーションを世界中のシェフに与えていきたい」と述べた。

同社は今年5月、細胞生存率に影響を与えることなく、複雑な肉製品を高い精度と速度で製造できるマルチノズルモジュールのプリントヘッドの開発に成功していた。今回、3Dプリント技術者と細胞生物学者との共同成果により、「多層積模造肉商品」の仮特許取得に至った。

また、食肉解体をせずに、牛肉や鶏肉、豚肉、魚介類などを生産する方法の開発にも取り組んでおり、食品医薬品局によって制限指針が認証されれば、市場の最前線に立てるかもしれないという。

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Steakholder Foods™ announces Omakase Beef Morsels, a first-of-its-kind, highly marbled 3D-printed 100% cultured beef cut

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