レンガを活用した蓄熱システムを開発 米Rondo Energy

米カリフォルニア州オークランドに拠点を置くRondo Energyが、脱炭素化を目指し、レンガを活用した蓄熱システム「Rondo Heat Battery」を開発している。15年以内に、世界のCO2排出量の15%カットをうたう。

世界の炭素排出量の25%が、産業エネルギーによるものとされており、さまざまな産業製品の製造過程に用いられる膨大なエネルギーの一部が熱である。この熱がRondo Heat Batteryにおいて重要な役割を担う。

Rondo Heat Battery は、太陽光や風力による断続的な電力を使って、熱放射でレンガを加熱し、熱としてエネルギーを蓄える。1500℃まで熱を保持でき、熱の損失率は、1日に1%未満であり、レンガに蓄えられた熱は、必要に応じて、加熱空気や蒸気として利用できる設計だ。Rondo Heat Batteryの熱変換効率は98%に達するという。

Rondo Heat Batteryは、既存の施設と容易に統合でき、オペレーション上の変更を加えずに簡単にインストールできるという高い拡張性があり、従来のエネルギー貯蔵システムより低コスト化が期待されている。

Rondo Energyの最高経営責任者John O’Donnell氏は「本技術は、スーパーコンピューターによる流体力学計算や有限要素解析、AI制御システムによって達成されました」と説明した。

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Low-cost, zero-emission industrial heat and power.

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