英Rolls-Royce、世界最大の航空機エンジンの製造を完了――100%持続可能な航空燃料を使用したテストランへ

英Rolls-Royceが2022年12月19日、世界最大の航空機エンジンとなる「UltraFan」のデモ機の製造を完了したと発表した。現在、同社の航空機エンジン用試験場「Testbed 80」にデモ機を移し、2023年初めに100%持続可能な航空燃料を使用したテストランを実施予定だ。

UltraFanは、直径約3.6mのファンを有し、ナローボディ機とワイドボディ機のどちらにも搭載可能で、第1世代の「Trent」エンジンに比べ、燃費を25%向上している。約111~489キロニュートンと幅広い範囲の推力に対応する拡張可能な設計で、実用化すれば航空機全体で燃料効率を10%向上できると見積もられている。短期的にはUltraFanの技術をTrentにも活用していく考えだ。

Rolls-Royce Civil AerospaceのChris Cholerton社長は、デモ機の完成について「これはプログラムとそれに取り組んできたチームにとって大きな一歩です。次の段階では、2023年に初めてUltraFanを100%持続可能な航空燃料で稼働し、本技術が将来のより持続可能な飛行をサポートする準備ができていることを証明します」と説明した。

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Press releases | Rolls-Royce – Rolls-Royce UltraFan technology demonstrator build complete and getting ready to test
ロールス・ロイス、世界最大の航空エンジン「UltraFan」の製作を開始

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