日本の民間月着陸船が月周回軌道に進入成功――4月下旬に民間初の月面着陸へ

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日本のスタートアップ企業であるispaceが2023年3月21日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1において、月着陸船が月周回軌道に入ったと発表した。東京・日本橋の管制室から月周回軌道に入るための推進システムの噴射後、数分間にわたる主推進系の燃焼制御により、問題無く軌道に到達したとしている。今後、軌道を修正しながら月周回軌道での航行を続け、4月下旬に月面着陸に挑む予定だ。

同社が進めるHAKUTO-Rは、月の情報収集と地球と月の間の輸送サービス構築に向けた技術検証を目的とするプログラムである。ミッション1は、民間主導としては初となる月面着陸を目指し、2022年12月11日にSpaceXのFalcon9からの打ち上げにより始動した。2024年打ち上げ予定のミッション2では月面探査を目指し、後続するミッション3では、地球と月の裏側の着陸地点との通信を確立するため、2機の中継衛星を月周回軌道に投入する予定だ。

今回、月周回軌道に進入成功したことで同社は、商用の搭載物を月周回軌道へ輸送するための技術と運用能力を備えたサービス・プロバイダーであることを実証できたとしている。

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